狭小文庫&CD棚

昨年末作成と納品した檜の厚板による本棚の横に設置するという事で、ジャストサイズの棚を作りました。文庫本とCDがそれぞれ2段づつ格納でき前回同様全て30mmの無骨な趣です。

まず、近所の木材問屋のアウトレットから17cm幅、厚さ30mm長さ2mの材を仕入れてきました。本当は前回使った20cmの檜を使いたかったのですが、100本以上残っていた山はすでに売却済みの紙がついていました。担当の方にお聞きしたところホームセンターがウッドショック懸念で在庫を多めに抱えているようです。そこでワンランク小さい17cm材を25枚ほど確保して乾燥を進ませながら、木材高騰を乗り切って行きたいと思案しています。

前回の棚の製作で僅かに残っていた20cmの板は上下の天板で使う事にします。それにしても節がほぼない綺麗な檜です。

ある程度乾燥は進んでいるようですが、この厚さの板が反って行った場合は調整が難しいので、それぞれの部分には大入のホゾを切っておく事にしました。

組み上げ後は前回同様、蜜蝋で自然な無垢材の印象を残しています。尚背面はCDを入れても全面に出ないように、1cmだけ奥板を後ろにずらしました。面白いアクセントになってのではと思います。上二つはCDサイズ、下二つは文庫本サイズですが、デザインや仕上げはシンメトリーなので、上下逆さにしても使えます。この辺りは大入ホゾのメリットですね。